老いに負けずに山登り

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zoom RSS ほぼ半年ぶりの山歩き。芦ノ湖西岸外輪山縦走〜2018.5.11

<<   作成日時 : 2018/05/16 18:02   >>

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 昨年11月21日にO君と塔ノ岳に登って以来半年近く山を歩かなかった。丹沢や湘南平の山腹が萌黄色に覆われているのを眺めて山を歩きたいとの気持ちが高まった。

 今年のゴールデンウイークは好天に恵まれたが、連休明けは雨。週間予報では11日は晴れ。O君に山行を誘うといつものように二つ返事でOK。

 小田原駅発8時、桃源台行きのバスに発車間際の乗車。予想に反しバスは席がほぼ埋まっている。O君の後ろにはヒジャブを着たアジア系の女性が二人。インドネシア語が話せ江ノ島でボランティアガイドをしているO君が話しかける。マレーシアから来たそうだ。

 小田原駅から1時間弱で「箱根レイクホテル前」バス停で下車。芦ノ湖キャンプ村の中を歩む。向こうから若い外人の女の子が歩いてくる。挨拶を交わす。空気はサラッとして気温は低めだが気持ち良い。
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 6年前の4月に家内と二人、元箱根から桃源台まで外輪山を縦走し元箱根まで観光船で戻った。その時は、元箱根港から私一人が走って17時に閉まる駐車場に辛うじて間に合った。今日はその逆コースである。

 芦ノ湖ではボートから釣りをしている。今日歩く外輪山の最高峰三国山(1101.8m)が見える。
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 湖岸の道は平坦で新緑の中を気持ちよく進む。
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 対岸の最高峰は冠ケ岳か。その南には駒ケ岳ロープウエィの山頂駅も見える。
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 歩くこと暫し、釣りの装いの夫婦らしき二人に挨拶。ここに深良水門があり我々はここから右に登っていく。「石畳は滑りやすいので注意」とある。6年前に湖尻峠から下って来る時、私はこの湿った石畳が滑りそうでいやだなと思いつつ転んでしまったことがあった。登りでは大丈夫だろう。
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 ミソサザイが遠くでさえずっている。細いくちばしを上に向けて一所懸命にさえずる様子が目に浮かぶ。
 登って行く途中、ホトトギスが杉木立の向こうから聞こえてきた。今年の初ホトトギスだ。O君にもホトトギスが啼いていると教える。やがて湖尻峠に着く。薄暗い杉林を登ってきたので、まぶしく感じるほどに明るい。
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 山登りの格好をした男が我々の近づくのを待っているかのように立ち止まっている。近づき挨拶を交わす。御殿場の人で、今日は用事があるので三国山まで登って帰るとのこと。靴は片方で2sあると言う。私が重いでしょうと驚くと、さらに両足には2sの重りをつけているという。
 
 今日は担いでいないが、いつもは2Lのペットボトルを5,6本ザックに入れているのだとか。その時のザックは90L。年間300日は山を歩いているという。我々にどのくらい山に行くのかというので、私はここ半年ぐらい行っていないのだが、月に1回と言うとそれでは心肺機能は鍛えられないねと言う。

 何年生まれ?と山男が聞くので私が何年に見える?と逆に尋ねると19年?と言う。私が20年と言うとその男は23年生まれだと。えぇっと私は心の中でがっかりしていた。年よりは若く見られると思っていたのに実年齢より年上にみられたのは初めてだったから。

 北アルプスは西穂のジャンダルムも槍も穂高も剱岳も全て登ったなどの話を聞きながら登っていると「ふたば葵」があるよと教えてくれた。「三つ葉葵」は徳川家の紋として有名だが「三つ葉葵」は実在しないそうだ。ふたば葵の葉の模様は「三つ葉葵」のそれとそっくりだ。辺りには「ふたば葵」が繁茂している。
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 近くにはモミジガサがある。ヤブレガサとの違いはモミジガサは枝分かれしているので区別ができる。天ぷらにすると美味しいよと説明してくれた。
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 私も知識の片鱗を示そうと、延齢草がありますよと言う。地味な花色である。
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 コルリが頭上で泣いている。ツツツツツツという前奏のさえずりの後のコマドリに似た鳴き声が静寂を破る。私はコマドリが啼いていると言ってしまったが間違いだった。

 三国山頂上に至る直前にはブナの大木が近く遠くに影のように立っている。絵本の「森のかくれんぼう」のように。
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 山男はどんどん登って行く。私も負けじと登る。汗がどんどん出てくる。O君は少し遅れて新緑の中を登ってくる。
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 三国山頂上に着く。3人で談笑していると、後から若い男性2人と女性1人が到着した。3人とも「環境省 RANGER」と刺繍のあるお揃いのユニフォームを着ている。三国山頂上の選ばれた標本木の観測をしているようだ。オオタカが棲みつくとカラスがいなくなるとか丹沢は環境省でなく神奈川県(自然環境保全センター)が担当しているそうだ。仕事柄か、役人というイメージはなく3人とも好青年である。
 
 彼らが戻って行ってしまうと誰からともなく「ああいう仕事をしてみたかったなあ」と話が弾んだ。
 三国山頂上は6年前に来た時もそうだったが、否その時以上にバイケイソウが繁茂している。
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 山男が頂上付近に多いアブラチャンの話をしてくれた。私はアブラチャンの花は知っているが花の付いていない木は分からない。アブラチャンの実は油を多く含むこと、幹が固く昔の人は杖にしたこと、一つの株から幹が何本も林立しており見分けやすいことなどを教わった。見回すと山頂付近にはアブラチャンが随分多い。見つけるたびに径3p程の幹を曲げようとするが固くて曲がらない。
 山男とここで別れ山伏峠に向かう。三国山頂上からは下る一方かと思ったが結構アップダウンがある。

 時々木々の切れ間から芦ノ湖が見える。遊覧船が航跡を引きずりながら音もなく進む。
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 陸に見える建物は箱根園のようだ。振り返るとトウゴクミツバツツジの向こうに金時山が見える。
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 2012年4月にここを歩いたときはスミレもヤマルリソウもそこら中に咲いていて感動したが今回は花期が過ぎたのかヤマルリソウはちらほらとしか見られない。
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 日の当たらない山道から太陽がまぶしい道に出た。ヤマツツジやトウゴクミツバツツジが道脇に咲いている。前方の小高い丘にトウゴクミツバツツジのピンクが新緑の中にきれいだ。
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 峠らしくない山伏峠の標識を過ぎるとレストハウスに出る。レストハウスの前の道(芦ノ湖スカイライン)には車が数台駐車している。
 昼飯前にレストハウス裏にある丘に登る。富士山や伊豆半島が見えるそうだ。丘の頂上からは霞んではいるが沼津アルプス、天城山そして富士山が見える。
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 沼津アルプスには秋か冬に行こう、低山だけどアップダウンが結構厳しい山だとO君に話す。

 ここを下って昼飯にする。じっとしていると風が冷たい。今日は家内に作ってもらったのり弁当。食後の冷凍オレンジ。このオレンジは山行恒例のデザートで二人して瞬く間に食べ終えた。

 車で来た人々が眼下の芦ノ湖や駒ケ岳を見て「絶景だ!」と言う。
 O君がレストハウスで缶コーヒーを買ってきてくれる。食後のコーヒーはおいしい。体が冷えてきたので下りようと声をかける。

 芦ノ湖スカイラインは密生した高さ4m位のハコネダケの外側にある。時々車の通りすぎる気配がある。偶にイライラするほどの排気音をとどろかせてバイクが通り過ぎる。人に迷惑をかけ、動物を驚かせ、静かな環境を破壊して満足なのだろうか。
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 ハコネダケに挟まれた道は日が当たり明るい。足元にはスミレが咲いている。白い花びらに紫色の筋が入ったとても小さなスミレだ。トウカイスミレのようだ。
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 緩やかな草の道を下っていくと「海平」の標識がある。単なる地名なのだろうか。意味が分からない。

 「海平」の先で若い外人3人組が登ってきた。O君が聞くとフランスから来たそうだ。一人はかなり二枚目。来日する外人は増えているとは聞いていたが、それほど有名でもないこのコースにも外人が来るとはびっくり。
 さらに下ると樹林帯に入り下のほうから水の音が聞こえてくる。小さな流れが音を立てて段差を下っている。今日のコースでは初めての流れだ。
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 国道1号に出る直前、見たことのないグロテスクなキノコのようなものを見つけた。いくつもある。アミガサタケの仲間だろうか。食べられるのかもしれないがちょっと勇気が必要。
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 このキノコの先には大きな葉の真ん中に白い花が咲いている。花期の過ぎたヤマシャクヤクのようだ。
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 やっと国道1号に出る。道の駅のすぐそばで、その少し先に箱根旧街道の入り口がある。今度は外人二人が登ってきた。かなり疲れているようで道の駅に寄って戻るとのこと。
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 確かに国道から旧街道に入ってしばらくはかなりの急な階段が続き、さっきの外人が疲れるのも無理はないと思われた。石畳の旧街道には「釜石坂」「赤石坂」「向坂」などの名が付いている。両側の杉の大木は江戸時代のものだそうだ。
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 旧街道が国道1号をくぐる手前に石塔がいくつも整然と並んでいる。説明を読むと「西国巡礼供養塔」だそうで、江戸時代に西国巡礼の途次、箱根で病に倒れ目的を達せられなかった巡礼者を悼んで建てられたものなのだ。私は石塔を手で撫で心の中で名号を唱えた。
 バスターミナルに着くと15時発の小田原行きにちょうど間に合った。このバスにも中国や欧米の外人が多く乗車していて乗客の4分の1くらいを占めているように感じた。
 今日のコースはスマホアプリYAMAPによれば距離12.4q、活動時間6時間1分、消費カロリー1372kcal、累積標高上り2085m 下り2113m。
 私は平塚駅までと平塚駅から自宅まで歩いたので、今日の総歩行数は34,236歩だった。

 新緑の季節。この時期に山を歩くのは大好きだ。若葉の柔らかな色、小鳥のさえずり、咲き誇る野草。そして明るい太陽の光。
 また歩きたい‼

 

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